3日目

朝食をホテルのバイキングで済ませ、バレンシアを後にする。
高速道路Autoviaをさらに南下。ドン・キホーテで有名なラ・マンチャLa Mancha地方を抜け、アンダルシアに向かいます。


スペインで3番目に大きい都市、バレンシアValencia
旧市街、新市街に分かれている大きい街です。

朝のラッシュ時を少し過ぎた頃に出発!
今度はBMW・650GSの白バイを発見。
地中海沿岸から、じょじょに内陸に入ります。

スペインのほぼ中央に首都マドリーの周りに広がるメセタMeseta(台地)。
スペイン国土の大半を、この海抜300〜900bのメセタが占めています。
荒涼としてどこまでも続く土地に、風力発電用の風車群がありました。

日本のとは比べられないほどの規模です。
途中休憩したSAで。
オルチャタHorchataと言うカヤツイの地下茎、アーモンド等から作られた、ジュースを飲んでみました!
この地方にしか無い飲み物らしいです。

味は...単なる甘ったるい、ちょっと青臭い牛乳みたいな感じ(笑)。
豆乳ともちがうし、何て言うんだろう、とっても素朴な味です(^_^;)
不味くはないです、ほんと。
丘の上に、風車の残骸を発見!
円筒形の部分は石で、円錐形の屋根は木で作られているので、屋根だけ朽ちて壁だけが残っているんですね。
広〜い農場の中の風車。
普通は風通しの良い小高い丘にあるんだけど、こんなとこにもあるんですね。
バスは風車の街カンポ・デ・クリプターナCampo de Criptanaに到着!

「風車はこっち!」な看板がとっても分かりやすいですね〜。
白と青のツートーンカラーな壁が、青い空に映えてます♪
アスファルト舗装ではなく、こんな感じの石畳なとこがいいですね。
とても、ヨーロッパ・スペインっぽいです。
丘の上には、風車がいっぱいです!

現在は実際には使われていないらしいですが、しっかり維持され、ちゃんと動く風車もあります。遠くで見ると、周りに対象物が無いので(汗)小さく見えますが...
こんな大きいんですよ♪

後ろにあるななめに突き出た棒は、倒れないようにつっかえ棒してる訳じゃないですよ!
円錐の屋根から上が、風向きに合わせてぐるりと回るようになっています。
その時に、ロバであの棒を押して向きを変えるんです。

壁の上のほうにある四角いのぞき窓は、採光のためと、風向きを知る為のものです。
風車の中に、とってもアンティークなモペットを発見!

オイルにじみ対策に、下にダンボールをひいてありましたが...
まだまだ現役っぽい感じです。

風車の中の螺旋階段を昇っていくと、2階部分は住居、3階は歯車やらいろいろメカがぎっしり詰まっていました。
風が強ーい!!

風車を回すには、なるほどいい環境ですね。
さてさて、お昼の時間です!

ドン・キホーテDon Quijoteの作者セルバンテスCervantesゆかりのレストランで昼食です♪

ピーマン、玉ねぎをとろとろに煮込んだスープ。
鶏肉Polloの煮込み。
とっても柔らかく美味しかったです。

食卓には、やはりワインが欠かせませんね!
デザートです。

クレープ生地を花模様にきれいに形作ったものを、油で揚げお菓子です。
上にはアイスクリームが載っています。

キホーテさんと。
ほっそいですね〜(汗)。
とてものどかな田舎町です。
なんの建物だろう?どことなく中華風?
スペインでかなりメジャー?なJHON DEEREのトラクター。

やはり田舎では犯罪が少ないんでしょうか、ドコの家も玄関はカーテンがしてあるだけです。壁がかわいいですね。

お土産屋さんでは、そぼくな陶器や革製品が安価でうられていました。
カンポ・デ・クリプターナを出て、さらに南下してアンダルシアに向かいます。

オリーブ畑と、羊の群れを横目に見ながら山間に入っていきます。
ちょっと天気が悪くなってきたかな?
マンサナーレスManzanares(Manzanaはリンゴの意味)を過ぎた辺りから、だいぶカーブが楽しい(?)山道になってきました。こんな所をバイクで走ってみたーい!
日本なら30〜50km/h位な道だろうなぁ思っても、こちらでは制限速度は60km/h。が普通。結構皆飛ばしてます!
13世紀、イスラム教徒との戦いの場になったと言われる険しい山々の間を抜けていきます。怪獣映画にでも出てきそうな、或いは鉄道模型のジオラマみたいなところですね。
長かった山道が終わっと頃には、結構雨が強くなってきました。
ようやくアンダルシア・グラナダGranadaの街へ到着!

新市街、旧市街を抜けて、途中にあの有名なアルハンブラ宮殿Palacio de la Alhambraが遠くに見えてきました!

周りの、昔のままの城壁もすぐ近くに見えます。
今日のホテル、サン・ガブリエルSan Gabrielに到着。
ちょっと古いホテルのようです。

さっそく夕食でーす♪
野菜とベーコンのスープです。
メインは、牛肉とジャガイモの煮込み。
とても柔らかく煮てありました。
デザートは、なんとリンゴManzanaバナナPla'tanoがそのまんま!
これにはさすがにたじたじ(^_^;)

ワイン美味しかったです♪
食事の後、急遽地元のフラメンコのツアーに参加することになりました。

ホテルから小さなバスで、石畳の超せまーい入り組んだ裏路地に入っていきます。映画「ジターノ」に出てくるところそのまま!

この地方独特のヒターノJitano(ジターノ或いはジプシー)達の、昔ながらの洞窟住居で行われているショーです。お酒を飲みながら、フラメンコショーを見れるところをタブラオTablaoといい、アンダルシア地方の、まさに「スペインらしい」ところです。

ここは日本のテレビやガイドブック等にも度々登場している、有名なところみたいです。
狭い部屋の中で、すぐ目の前で踊り子さんたちが踊ります!すごい迫力!

天井に飾られたお鍋がきれいです。

カホンCajonという、南米ペルー、はたまたアフリカ発祥とも言われている、フラメンコには欠かせない打楽器(この人が座っている箱そのものが、楽器です)。背面にはギターのサウンドホールような丸い穴が開いていて、中には小さな鈴がつけられています。
カンテCante(歌い手)、ギターラGuitarra(ギター)のすぐ隣で座って鑑賞していたので、もうスッゴイ迫力!! 特に、フラメンコ独特の12拍子のリズムに合わせて力強くたたく手拍子がスゴイです!
ショーが終わった踊り子さんと♪
多分、自分と同い年くらい?メイクがちょっときついですが(^_^;)実際踊っているとカッコイイです。
タブラオを後にして、グラナダの夜の街を探索♪

個人じゃちょっと怖くって歩けないようなところなので、ツアーならではのお楽しみですね。
サン・ニコラスSan Nicola's展望台から眺める、ライトアップされたアルハンブラ宮殿。
息を飲むほど綺麗です!
グラナダの夜景です。

スペインの街の灯りは、とてもあたたかい感じです。
4日目に続く!